しじみとあさりの違い

しじみとあさりはどちらもみそ汁の具や佃煮などに使われ、日本人にとって、馴染みのある食材です。
このふたつの貝には見た目以外にもそれぞれ違った特徴があります。
しじみとあさりの違いについてご紹介しましょう。

しじみとあさりの違い

分類上の違い

しじみもあさりもどちらも二枚貝ですが、しじみはシジミ科で、あさりはマルスダレガイ科に属します。
しじみとあさりは貝類でありながら、分類上、全く違った貝になります。

外見上の違い

しじみの外見は、2〜3センチ程度の丸みのある三角形の黒い色をした貝で、表面に成長脈と呼ばれる輪状になった模様があり、どの貝もほとんど同じような色と形をしています。
あさりはしじみよりも大きく、4センチ程度の長めの楕円形をしている貝で、表面には貝ごとに違った色目や柄があります。

生息場所の違い

しじみは淡水域か、または淡水と海水が混じり合っている汽水域に生息します。
塩の濃度が2〜3%以上の水域では生息しません。
一方、あさりは塩分濃度が3%以上の海水で生息します。
このようにしじみとあさりは塩分の濃度の違う場所で生息していますので、料理で砂抜きする場合、しじみは真水、あさりは塩水を使います。

食品成分の違い

  しじみ あさり
カロリー 64kcal 30kcal
水分 86g 90.3g
タンパク質 7.5g 6.0g
脂質 1.4g 0.3g
炭水化物 4.5g 0.4g
灰分 1.2g 3.0g

栄養素の違い

しじみはあさりに比べビタミンB群の含有量が多く、特にビタミンB12を貝類の中で最も多く含む食品です。
ビタミンB12は赤血球を作り、脂肪の代謝を促進します。
しじみはうま味成分であるコハク酸を多く含み、グリコーゲン、タウリンも含みます。
タウリンは血中コレステロール値を下げ動脈硬化を防止し、肝機能の向上に有効に働きます。
貧血予防の鉄や亜鉛も、あさりよりしじみに多く含まれています。

また二日酔いに効果があるオルニチンはしじみに多く含まれ、あさりにはほとんど含まれていません。
あさりはしじみに比べると糖質やコレステロールが少なく低カロリーで、タウリンも多く含みます。
骨や歯を作り血圧を下げる効果のあるマグネシウムは、しじみよりあさりに多く含まれています。
亜鉛、鉄、ビタミンB12はしじみに比べれば少ない量ですが、それぞれ含有しています。

しじみ、あさりの旬

しじみもあさりもどちらも栄養価の高い食品です。
しかしお酒を多く飲み、二日酔いを起こしやすい人はしじみがおすすめです。
しじみは一年中収穫されますが、7月から9月の夏場が美味しい季節といわれています。
その次に1月から2月の冬場が美味しい時期となります。
あさりが美味しい時期は春先の3月から5月にかけてと、初秋の9月から10月頃とされています。
しじみは砂抜きの処置をすれば、冷凍保存も可能な上、オルニチンの量が増える利点があります。
是非、上手に利用してみましょう。