しじみに含まれるオルニチンとは

しじみといえば、しじみの佃煮、しじみのみそ汁など、古くから親しまれてきた素朴な和食の味を連想すると思います。
しじみの歴史は非常に古く、縄文時代から食されてきた形跡が残っています。
長い年月を経て、現代でも親しまれているしじみにはオルニチンという有効成分が含まれています。

オルニチンとは?

遊離アミノ酸

オルニチンはアミノ酸の一種です。
アミノ酸は、内臓や筋肉、皮膚、血管などを作るたんぱく質を構成する最小の単位です。
アミノ酸が沢山繋がりたんぱく質を作っています。
人の体の20%はたんぱく質でできています。
アミノ酸の数は20種類あります。
そのうち体内で作ることのできない9種類のアミノ酸は必須アミノ酸と呼ばれ、体内で作られる11種類は非必須アミノ酸と呼ばれます。

そのほかに、たんぱく質と結合せずに存在しているアミノ酸があり、それらは遊離アミノ酸と呼ばれます。
オルニチンは遊離アミノ酸のひとつです。
オルニチンは腸で吸収され、その後、肝臓、腎臓、筋肉、血液中にも移動し存在します。
 

オルニチンの働き

オルニチンの働きとして、アンモニアの解毒作用があります。
解毒に関連する臓器は肝臓ですが、肝臓でのアンモニアを解毒する代謝経路をオルニチンサイクルと呼びます。

体内のオルニチンが増えるとオルニチンサイクル が活性化し、アンモニアの解毒を促し無毒の尿素に変えます。
その後、オルニチンは肝臓で再生され再びオルニチンサイクルに戻ります。

アンモニアは人の生命活動に必要とされるエネルギーを生み出すTCAサイクルと呼ばれる回路を阻害する有毒物質です。
このアンモニアに対し、オルニチンは解毒作用を発揮することによりエネルギー産生に寄与するのです。

飲酒すると体内のアンモニアが増え、疲労感が増します。
しかしオルニチンのアンモニア解毒作用により、疲労、倦怠感が減り、二日酔いの症状が緩和されます。
このようにオルニチンには疲労を回復する効果が認められ、肝機能の向上に寄与します。

しじみのオルニチン含有量

しじみは100gあたり10.7〜15.3mgのオルニチンを含みます。
これはしじみ35個分程の分量に相当します。
しじみ以外にもオルニチンを多く含む食品はキノコ類です。
その他にもチーズ、パン、ヒラメ、マグロ、タコ、イカなどがありますが、含有量はどれも少量になります。

オルニチンの推奨摂取量は特に定められていません。
お酒を飲んだ翌日にしじみのみそ汁を飲むと二日酔いの改善に効果がありますので、一度お試し下さい。