しじみに含まれるイノシトール

ダイエット向きのサプリメントなどで、イノシトールという名前を目にする機会があると思います。
イノシトールは血液中の脂肪を減少させる効果があるとして注目度が高まっている成分です。
イノシトールはしじみにも含まれています。

イノシトール

イノシトールはおおまかに分類すればビタミンBの一種と考えられる物質で、水溶性ビタミン様物質です。
ビタミン様物質はビタミンと同じ様な働きがありますが、体内で合成できるため、欠乏症が起こらないことからビタミンとは分けて考えられている物質のことです。
ビタミン様物質にはビタミンP、ビタミンQ、ビタミンU、コリン、ルチン、パラアミノ安息香酸、ビタミンB13、B15、B1、そしてイノシトールなどがあります。

イノシトールの働き

脂肪肝の予防

イノシトールは肝臓に溜まる脂肪の量を調整する働きがあり、脂肪肝の予防に効果があります。
脂肪肝はそのまま放っておくと、肝炎や肝硬変から肝臓がんに発展する可能性があります。
脂肪肝は体が肥満でなくても起こり、自覚症状も特にないので、気がついた時には症状がかなり進行している場合もあります。

動脈硬化の予防

脂肪肝を放置すると、脂肪が肝臓を圧迫し、肝機能が低下していきます。
イノシトールは肝臓に脂肪が蓄積しないようにコントロールする働きがあります。
またイノシトールは血液中のコレステロール値を下げる働きもあり、動脈硬化を防ぎ、心臓病や糖尿病などの生活習慣病の防止に効果があります。

抜け毛予防、育毛、美髪効果

イノシトールは抜け毛を防ぎ髪の毛の健康を促進し、育毛、美髪効果も備え持っています。

神経細胞の働きを正常に保つ効果

イノシトールは神経細胞の膜に多く存在し、その働きを正常に保ちます。
また脳の活動を正常に保つ働きもあります。
海外の研究では、イノシトールはパニック症候群や、脅迫性障害の治療にも効果が期待できるという報告がされています。

イノシトールを多く含む食品

イノシトールの1日の推奨摂取量は特に定められていません。
一般的には、成人の男女で250〜500mgの摂取を目安にすると良いといわれています。
通常の食事を摂っているとイノシトールが不足する心配はまずありません。

イノシトールはナッツやフルーツに多く含まれています。
100gあたりに含まれる量は、アーモンドに約270mg、オレンジに約200mg、メロンに約190mg、グレープフルーツに約150mg、さつまいもに約60mg、トマトに約40mgになり、小麦や豆類にも豊富に含まれています。

効率的な摂取

しじみが肝臓によい食品であるといわれているのは、オルニチン、タウリン、そしてイノシトールを含んでいるからで、これらの成分は肝機能の向上と脂肪肝の防止に働き、肝臓の健康を守ります。
イノシトールはカフェインを摂取すると大量に消費されるので、コーヒーやお茶を沢山飲む人は、イノシトールを多く含む食品やサプリメントから補うようにすると良いでしょう。

イノシトールは水溶性で、過剰に摂っても尿として体外に排泄されるので特に健康上の問題はありません。
ただしサプリメントなどから補う場合は、指示通りの用量を守るようにしましょう。