NASHとしじみの関係性

お酒を飲まない人がかかる疾患にNASH(ナッシュ)非アルコール性脂肪肝炎があります。
しじみは肝機能向上に効果があるオルニチンを多く含み、飲酒する方は特に積極的に摂り入れたい食品のひとつですが、しじみとNASHとの関連性についてはどうでしょうか?

NASHとは?

NASHは英語でNonalcoholic Steatohepatitisの略で、非アルコール性脂肪肝炎と呼ばれる疾患です。
日本国内の推定患者数は約100〜200万人といわれています。
非アルコール性脂肪肝炎はアルコールを全く飲まないか、またはエタノール換算で1日に20g未満のアルコールを飲酒する人が対象となる病気です。
これは日本酒で1合、ビール中瓶1本、ウイスキーダブルで1杯、ワインをグラスに2杯以下の飲酒に相当します。

NASHにかかると、肝臓に炎症が起こり肝細胞が壊れ、肝硬変になる手前の状態になります。
肝臓は沈黙の臓器ともいわれますが、NASHになっても自覚症状はほとんどありません。
気づかず放置すれば病状が進行し、NASHから肝硬変、そして肝臓がんになる危険性も伴います。
脂肪肝が進行しNASHの疑いがある場合、確実な診断方法として肝臓の細胞を採取する肝生険という病理検査を受ける必要があります。

原因

NASHに罹る原因として考えられているのは、肥満、内臓脂肪の蓄積、糖尿病、高血圧、脂質異常、ステロイドなどの薬剤があります。

治療方法

NASHの治療方法は脂肪肝と同じで一般療法としてバランスの取れた規則正しい食事 、適度な運動、十分な睡眠など、生活習慣の見直しが大切になってきます。
食事内容を改善し、生活習慣を見直しても効果がない場合、薬物療法や減量手術などの外科的な治療を行います。

しじみの効果

しじみにはオルニチンとタウリンが豊富に含まれています。
オルニチンはアンモニアの解毒作用を促す働きがあり、肝臓のたんぱく質を生成する働きを助け、肝機能の向上に効果を発揮します。
オルニチンは成長ホルモンの分泌を促進する作用もあり、代謝を高め脂肪燃焼に間接的に寄与します。
しじみの他にオルニチンを含む食品はしめじ、マグロ、ヒラメ、チーズ、パンなどがあります。
タウリンには肝細胞を再生し、肝機能を改善する効果が認められています。
また肝臓に溜まった中性脂肪を排出するので、脂肪肝の改善にも期待が持たれます。
タウリンは牡蛎、イカ、タコ、帆立などに多く含まれています。

NASHやC型肝炎になると、鉄の代謝、調節がうまくいかなくなります。
元々、鉄分が貯蔵されている肝臓に、更なる鉄分の摂取は肝細胞の障害の原因になります。
しじみにはオルニチンやタウリンといった肝機能を向上させる成分のほかに鉄分も含まれています。
NASHやC型肝炎になると鉄の摂取を1日に6mg以下にすると良いといわれています。
しじみ可食部100gあたりに5.3mgの鉄分が含まれます。

NASHの場合、特にしじみのサプリメントや健康食品などの鉄分の含有量を確かめる必要があり、自己判断で摂取せず、まず医師に相談してみることをおすすめします。

しじみは肝機能向上に有効な成分としてオルニチン、タウリンを含みますが、同時に鉄も含んでいます。
NASHは鉄分の摂取を制限する必要があり、特にしじみのサプリメントなどを摂取する場合は、鉄の含有量を確かめる必要があります。
また、知っておきたいしじみの値段相場についても参考にご覧ください。