しじみの成長過程

しじみの栄養価は高く、積極的に利用したい食材のひとつです。
味噌汁や佃煮として古くから親しまれているしじみですが、その成長過程についてはあまり知られていません。
しじみはどんな風に成長していくのでしょうか?

しじみの種類と生息場所

国産のしじみはヤマトシジミ、マシジミ、セタシジミなどの種類があります。
中でも広く流通しているしじみがヤマトシジミで、日々の食卓に登る国産のしじみといえばまずヤマトシジミになります。

しじみは淡水域と淡水と海水が混じっている汽水域というところで生息します。
潮干狩りで採取できるヤマトシジミは汽水域に、マシジミは淡水域に、そしてセタシジミは琵琶湖水系にのみ生息しているしじみです。

しじみの成長過程

私達に一番馴染みの深いヤマトシジミの成長過程は次のようになります。

卵から幼生期

しじみの雄と雌は6〜9月頃に、同時に精子と卵子を出水管から水中に放出し、それらが受精し卵になります。
一個の雌は一度に数十万個を産卵するといわれています。
ヤマトシジミは雌雄が違い、産卵期の雄の内臓は黄白色で、雌は灰黒色になります。
卵は分割し幼生になり水中を漂います。
産卵から孵化までは約1日かかります。
この時期はトロコファア幼生期と呼ばれ、淡水ではなくある程度の塩水が必要になります。

浮遊期

トロコファア幼生期は1日程で終わり、次にベリジャー幼生期に入ります。
10日程水中を浮遊しますが、この間、魚に補食されたりするので数が減ります。

底生生活

ベリジャー幼生期の後は殻ができ砂粒程の大きさの稚貝となり着底します。
プランクトンや有機混濁物などを餌として食べ成長していきます。
この時期に水温が12.5℃以下になると成長が遅くなります。
1センチ程に成長すると砂の中に潜れるようになります。

成長

ヤマトシジミは ゆっくりと時間をかけ成長していきます。
殻の横幅の殻長が17ミリ以上の漁獲できる大きさになるまでに2年以上もかかります。
成長の目安例として、4ヶ月で0.1センチ、3年で2センチ、5年で2.5センチ程になります。
成長の早さは生息する環境によっても違ってきます。

ヤマトシジミが最もよく成長する時期は水温が20〜25℃の頃で、季節的には春と秋になります。
漁獲されず成長を続けると、殻長が5センチにもなります。
しじみの寿命は明確にはされていませんが、推定で10年以上は生きると考えられています。